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SELF PORTRAIT


  「君に会いにいく」
美羽
Date: 2004-03-11 (Thu) 
kimini2.gif (11208 バイト)
今日、君とのデートにやたらと早起きして出てきてしまった。
嬉しい僕の気持ちが回りの人達まで幸せに見せる。
待ち合わせ場所はデパートの前。時計を見ると
まだまだ君に会う時間には遠くて、仕方ないからデパートの本屋で時間をつぶす事にした。
エレベーターに乗ろうとデパートの1階を通り過ぎたら君の香りがふいにしたんだ。
慌てて振り返ると、香水売り場の店員がにっこり笑って「いらっしゃいませ」と声をかける。
そこにあった香水が君のつけている香りだと知って
ゆるんでしまう口もとに店員が気づきやしないかと慌ててしまった。
そうか、君の香りはあの綺麗な香水瓶の中身だったんだね。
以前このデパートを歩いていた時には気づきもしなかったよ。

時間より早く着ていたのに雑誌を立ち読みしていたら
約束の時間を少しすぎてしまった。慌てて降りていく僕。
デパートの前ではすでに君が立っていた。ごった返す人ごみの中で
僕はなかなか君に近づけないのに君は僕を見つけて微笑んだ。
その瞬間、僕達がまだ出会って間もない頃の出来事を思い出したんだ。
電車の中、君の隣で眠っていたら突然僕を揺り起こしたね。
目を開くと電車の中は朱色に彩られていた。目の前にはビル郡に落ちていく夕日。
朱色の車内で君は今と同じ笑顔で「綺麗だね。」ってつぶやいた。
そう、あの瞬間確かに僕は君の事を好きになりはじめていたんだ。

あの時から僕らはたくさんの時を重ねた。
そして、今。
僕は君と同じ笑顔をかえそう。たくさんの人ごみの中で君だけを見つめて。

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