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「ANSWER」 Dandelion |
Date: 2004-01-19 (Mon) |
もともと彼女はみんなでふざけあっていた友達の一人だった。
そしていつのまにか僕は君を好きになっていた。
どこの仲間内にもそういうのにするどい奴はいるらしく、
「たまには送っていってやれよ。」
ちょっとふざけたようにそいつが言った。
その顔には、うまくやれよ。と書いてあった。
「じゃあ、もう遅いから駅まで送っていくよ。」
そして二人で歩き出した。
理由をつけて二人になってはみたものの、君が僕の隣にいるという
それだけで胸がいっぱいになってしまって、結局何も言わずに
改札まで来てしまった。
「やっぱり入場券買って来ようか?」
やっと言った僕の言葉に君は、
「ううん。ここでいい。」
それだけ言って改札をくぐった。
その瞬間僕は急にさみしくなって、不安が襲ってきた。
・・・離れたくない。
今言わなかったらきっと後悔する。・・・
君が手すりの向こうで「じゃあね。」って言いかけてる。
涙があふれてきて止まらなくなった。
気がつくと、僕は改札の手すりから半分乗り出して君を抱きしめていた。
「ごめん。君のこと好きだ。」
僕は涙声で言った。
「どうしてあやまるの?私も好きなのに。」
ちょっと泣きそうで小さな声の返事だった。
それから遊び仲間としてだけでなく、二人でも会うようになった。
クリスマスにはみたてあって時計を買い、君の誕生日には
「たまには時間を気にしないで遊びに行こう。」
なんて言って、僕の部屋の玄関に腕時計を並べて
遊園地に行ったりもした。
ただ一つやっかいなのは、忙しくて二人でなかなか会えない事。
だから帰り道はいつもため息のつきあいになる。
たいていは君が「また二人でため息ついてる。」って言って
笑って終わりになるけど。
そして僕は今日も君を見送る。
改札を出る時、君は何か言いたそうに振り返った。
僕は小さく首を振った。
何も言わないで。
君が遠くなっていく。
それはあまりにあっけなくて、本当にさっきまで一緒にいたのか
疑いたくなるほどだ。
でも、離れていても一緒だよ。
君の声が僕の心に響く。
愛っていうのがこんなに窮屈なものなら、
それをずっと抱きしめていたい。
きっと君と一緒なら、君が好きなこの季節も、
僕が嫌いなあの季節も二人で歩いて行けるから。
僕も帰ろう。やりかけの仕事をかたづけなきゃ。
そして僕も歩き出す。また二人で笑って会えるように。
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